現在および将来に対象とする物質は、遷移金属化合物、特に
・電荷/軌道/スピンの整列のある物質
・マルチフェロイック(磁性と強誘電が共存する)物質
・レーザー照射で磁化を制御できる強磁性物質
・リチウム電池の関連物質
などです。ほかに用いる実験手法は
・硬X線散乱
・X線光電子分光
などです。
(参考書)
X線散乱・回折・反射については、X線の物理一般を含め、以下のような参考書があります。
D. Attwood, Soft X-rays and Extreme Ultraviolet Radiation: Principles and Applications (Cambridge University Press, New York, 2000).
J. Als-Nielsen and D. McMorrow, Elements of Modern X-Ray Physics (Wiley, New York, 2001).
桜井 健次[編]:X線反射率法入門 (講談社サイエンティフィック、2009年)
一番上のものは、David Attwood先生のホームページからエッセンスをダウンロードできます。
遷移金属化合物などの強相関電子系については、
M. Imada, A. Fujimori, and Y. Tokura: Metal-Insulator Transitions, Rev. Mod. Phys. 70 (1998) 1039.
津田惟雄、那須圭一郎、藤森 淳、白鳥紀一:電気伝導性酸化物(改訂版)(裳華房、 1993年)(英訳:N. Tsuda, K. Nasu, A. Fujimori and K. Siratori: Electronic Conduction in Oxides (Springer-Verlag, Berlin, 2000))
があります。